公開日:2023年4月15日

ノーマ京都、コース全皿レビュー(後編)。コース後半解説と、ペルーのセントラルとの対比で明らかになった驚嘆すべき構築性の考察(評:藤田周) (1)

世界最高と謳われるデンマークのレストラン、ノーマ。京都でのポップアップレストラン「ノーマ京都」を文化人類学者として現代料理を研究する藤田周がレビュー。全皿解説でコースの全体像、そしてノーマの哲学に迫る。(撮影:永田康祐)

ノーマ京都 撮影:永田康祐

ノーマ京都
https://noma.dk/ja/kyoto-jp-2/
3月15日から5月20日、水曜日から土曜日のランチ・ディナーのサービス
エースホテル京都(京都市中京区車屋町245−2)3階メインダイニング

藤田周

ふじた・しゅう 文化人類学者。1991年生まれ。東京外国語大学特任研究員。南米ペルーの現代料理レストラン「セントラル」(2023年度「世界のベストレストラン50」で第1位を獲得)で料理人として働きながらフィールドワークを行った。芸術や科学と交わる文化的な実践として料理を研究している。また、映像編集や組み写真を通した人類学的な思考法の深化にも取り組む。論文に「新しい料理」の創造と「おいしさ」の探究」(『文化人類学』)、エッセイに連載「料理の人類学のかたわらで」(『新潮』)などがある。