公開日:2025年10月25日

アンドリュー・ワイエス展が上野・東京都美術館で2026年4月から開催決定! 日本では没後初の回顧展

20世紀アメリカ具象絵画の巨匠アンドリュー・ワイエスの日本では没後初となる回顧展が、2026年4月より東京都美術館で開催。「境界」をテーマに、代表作や日本初公開作品が一堂に集う。

東京都美術館では、2026年4月28日から7月5日まで、20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家、アンドリュー・ワイエスの大規模回顧展「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」を開催する。

本展は、ワイエス没後に日本で開催される初めての回顧展であり、1974年の日本初個展、1995年、2008年の展覧会に続く待望の展開となる。

アメリカ具象絵画の巨匠が描いた“精神の風景”

第二次世界大戦後のアメリカ美術が抽象表現主義やポップアートなどの新潮流に沸くなか、ワイエスは流行に流されることなく、身近な人々や風景を一貫して描き続けた。彼の作品は、現実の風景を超えて画家自身の精神を映し出すものとして高く評価されている。

「境界」をめぐるまなざし。生と死、内と外をつなぐ

本展では、ワイエスの作品にたびたび登場する「窓」や「扉」といった境界のモチーフに焦点をあてる。窓や扉は西洋絵画史の伝統的なテーマであると同時に、ワイエスにとって生と死、内面と現実を隔てながらもつなぐ象徴でもある。

ニューヨークのホイットニー美術館所蔵《冬の野》(1942年)、フィラデルフィア美術館の《冷却小屋》(1953年)、フィルブルック美術館の《乗船の一行》(1984年)など、10点以上の日本初公開作品を含む代表作が出品される予定だ。

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