アンドリウス・アルチュニアン Below (For the Ones That Murmur) 2024 Courtesy of the artist Photo by Dat Bolwerck, Zutphen
銀座メゾンエルメス フォーラムで、アルメニア/リトアニア出身のアーティスト・作曲家、アンドリウス・アルチュニアンの日本初個展「Obol」が開催される。会期は2月20日から5月31日まで。
アルチュニアンは1991年アルメニア/リトアニア生まれ。第59回ヴェネチア・ビエンナーレにおいてアルメニア・パビリオン代表を務めたほか、第14回上海ビエンナーレ、第15回光州ビエンナーレ、第17回リヨン・ビエンナーレに参加するなど、国際的な舞台で精力的な活動を展開してきた。

音楽を「歪んだ時間の建築」としてとらえ、ヴァナキュラーな実践、思弁的な儀礼、政治的同調と音の調和の関係を探求するアルチュニアン。本展では、オルタナティヴなキュラトリアルの実践を試みるThe 5th Floorのディレクター、岩田智哉をゲストキュレーターに迎え、冥界の未来的なヴィジョンを通して時間・未来・神話をテーマとした作品を展開する。

展覧会は、石油由来の物質である「瀝青(れきせい)」をイメージの起点に、冥界の渡し守カロンの神話や古代の宗教から語り継がれる神格へのオマージュを試みる。重層的な音像が会場を横断し、遊戯性と厳粛さを兼ね備えた体験を生み出す。また、カロンへの渡し賃のオボル銀貨や蛇、神話的図像が空間に儀礼的触媒として配され、未来の冥界における儀式を想起させる。

