会場風景 Photo by ART FAIR TOKYO photography team
国内最大級のアートフェア「ART FAIR TOKYO 20」が、3月13日から15日まで東京国際フォーラムで開催された。2005年に始まった同フェアは今回で20回目を迎え、国内外から141軒のギャラリーが参加。現代美術、近代美術、古美術、工芸など幅広いジャンルの作品が紹介され、日本のアートマーケットの現在地を示す場となった。


主催者は今回のフェアについて、「多様性と高水準の両立」を掲げた。ジャンルに偏らない出展構成によって、多様な作品のなかから選択できる場を作ることを目指すという。また、アートをコレクションする行為について「私的でありながら公共性を担うもの」とし、個人の収集活動が社会やコミュニティに影響を与える可能性にも言及。アートフェアを、アートマーケットと社会をつなぐプラットフォームとして位置づけている。
会場ではギャラリーブースに加え、複数の関連プログラムを実施。映像作品に焦点を当てたセクション「FILMS」は昨年に続き展開され、プラットフォーム「non-syntax」がプログラムディレクションを担当。「Art and Film? 言葉で定義できない映像の未来」をテーマに、映像作品の歴史やアートマーケットを問い直す内容となった。また、東京ミッドタウン八重洲ではトークイベント「Dialogue:ASK ART, WHY ?」を開催。アートやその周辺領域の関係者が登壇し、「アート」という概念やその社会的役割について議論する場に。
会場内では企業による展示やラウンジ企画も。ポーラは最高峰ブランド「B.A」による特別空間を展開し、一般アクセスエリアとVIPラウンジ「AFT Premium Lounge produced by POLA B.A」をプロデュース。フラワーアーティストの東信と協働したインスタレーション「Timeless possibilities」を通じて、自然現象や植物の生命美、人の営みを重ね合わせた空間を紹介。

今回のメインヴィジュアルには、宮島達男の《Counter Skin in Hiroshima-3 gold》(2007)が採用された。節目となる20回目の開催を迎えたアートフェア東京は、作品取引の場にとどまらず、日本のアートシーンや市場の動向を示すイベントとして、映像プログラムやブランドとのコラボレーションブース、トークイベントなど幅広い展開を行なった。
