公開日:2025年8月29日

絵本作家エリック・カールの回顧展が2026年開催へ。『はらぺこあおむし』など27冊の原画を含む約180点を展示

東京都現代美術館で2026年4月25日~7月26日に開催。福岡、大阪に巡回も

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絵本作家エリック・カール(1929〜2021)の回顧展「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」が、2026年4月25日~7月26日に東京都現代美術館で開催される。

『はらぺこあおむし』(1969)、『パパ、お月さまとって!』(1986)など数々の絵本作品で知られるエリック・カールは、1929年にドイツからの移民である両親のもと、アメリカに生まれ、6歳でドイツに戻った。ナチス政権における戦時下に少年時代を送ったのち、シュトゥットガルト州立芸術アカデミーで学び、1952年にニューヨークに戻りグラフィックデザイナーに。1967年に詩人のビル・マーチンの絵本『くまさん くまさん なに みてるの?』にイラストを描いたことをきっかけに絵本作家への道が開ける。ページごとに紙のサイズが変わり、あおむしが食べた跡が穴で表現されている絵本『はらぺこあおむし』は現在まで世界中で愛されている。

本展は、『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念し、アメリカ・マサチューセッツ州にあるエリック・カール美術館とともに開催するもの。『はらぺこあおむし』、『パパ、お月さまとって!』、『10このちいさな おもちゃのあひる』(2005)など27冊の絵本の原画が展示されるほか、グラフィックデザイナー時代の作品や、アイデアの最初の構想段階で作られるダミーブック、コラージュに使用する素材など、約180点が紹介される。原画の色鮮やかさや、造本への工夫、絵本にこめた子供たちへの優しいまなざしを数々の名作とともに味わうことのできる貴重な機会となる。

なお本展は、2026年秋に福岡県立美術館、2027年春に大阪・あべのハルカス美術館に巡回予定だ。

「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」

会期:2026年4月25日~7月26日
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/3F
主催:東京都現代美術館、エリック・カール絵本美術館、読売新聞社
協力:偕成社、コスモマーチャンダイズィング
公式サイト:https://ericcarle2026-27.jp

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