日本科学未来館が惑星探査と気象をテーマにした没入型インスタレーションを公開。青葉市子の声が宇宙の旅へと誘う

科学データに基づく映像・音響に加え、霧や風の演出で宇宙と雲の世界を立体的に再現。4月25日より公開

Voyage 未踏のむこう

科学データが描く、未踏の宇宙の景色

日本科学未来館は、惑星探査と気象観測をテーマにしたふたつの没入型インスタレーション作品を4月25日より公開する。

会場となるのは、同館7階に新設されるイマーシブ型体験空間「シアタールーム」と、リニューアルを経た「イノベーションホール」。人類未踏の星々をめぐる非日常と、刻々と姿を変える雲の世界を、科学データに基づく映像・音響に加え、霧や風などの演出で立体的に再現し、訪れた人に宇宙や雲の中の世界に入り込んだかのような没入体験を提供する。

Sky 雲の旅

新設の「シアタールーム」で上映されるのは、人類未踏の惑星探査をテーマにした《Voyage 未踏のむこう》。宇宙船の窓に見立てた大型曲面LEDビジョンと鑑賞ステージエリアを備えた音と映像のイマーシブ型空間で、太陽系を中心に星々をめぐる、大迫力の宇宙旅行を楽しめる。

Voyage 未踏のむこう

映像の核となるのは、宇宙探査の歴史のなかで蓄積された科学観測データである。アメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽探査計画「Touch The Sun」や、人類史上最も遠い宇宙を旅する探査機「ボイジャー」など、最新の探査計画に基づくシーンを高精細なCGで再構築。さらに、渡部潤一(京都産業大学特別客員教授/神山宇宙科学研究所長)の監修のもと、探査機がまだ踏み込めていない木星の雲の中や、エウロパ(木星の衛星)の地上風景を映像化し、科学的知見を手がかりに未踏の宇宙を美しい映像体験へと拡張している。

Voyage 未踏のむこう

ナレーションを務めるのは、音楽家の青葉市子。一人ひとりに語りかけるような声がシアター内に響き渡り、体験者を詩的な宇宙の旅へと誘う。

雲のなかに入り込む空間

いっぽう、リニューアルされた「イノベーションホール」で上映されるのは、気象研究の知見からひもとかれた雲の多彩な姿を描く《Sky 雲の旅》。雲の雄大さと繊細さを、音楽と映像に風や霧の演出を加えて立体的に描くインスタレーション作品だ。

Sky 雲の旅

上映空間では前後左右そして床面にまで4K映像が広がり、立体空間音響の効果も相まって、空を飛ぶような感覚を味わえる。監修を務めるのは雲研究者の荒木健太郎。雲のかたちや物理現象が丁寧に描写され、朝焼けから夕刻までの雲の変化を通して、気象研究への理解と新たな発見につながる。

Sky 雲の旅

特別インスタレーションの時間には、会場内で霧を発生させ、映像空間の中の雲と、実際の空間内で発生した霧や風がひとつにつながり、体験者はまるで雲の中にいるかのような体験ができる。このように体験を立体化することで、同館の中でも新しい体験スペースとなるだけでなく、新しい科学との出会い方を生み出している。

詳しい上映情報については下記サイトを参考にしてほしい。

《Voyage 未踏のむこう》:https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/theater-room/

《Sky 雲の旅》:https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/innovation-hall/

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。