公開日:2026年2月5日

最新の美術館をお得に訪ねよう。美術館割引クーポン「ミューぽん」に新参加、鳥取県立美術館の魅力をご紹介

Tokyo Art Beatの有料会員限定・割引クーポン「ミューぽん」に、県立美術館としては日本でほぼ最後発となる最新の美術館、鳥取県立美術館が新たに参加。真に“開かれた”美術館を目指す同館の魅力を紹介します

Tokyo Art Beatの「ミューぽん」は、有料会員になれば誰でも使える美術館割引サービス。日本各地の美術館が参加しています。

そんな「ミューぽん」に、2025年3月に誕生したばかりの鳥取県立美術館が新たに参加しました。日本で“ほぼ最後発”となる県立美術館として開館した同館は、建築、コレクション、そして来館者との関係性まで、これからの美術館の姿を体現する存在。今回は、その魅力をたっぷりご紹介します。

鳥取県立美術館 外観

史跡に寄り添う、光に開かれた建築

鳥取県立美術館が位置するのは、鳥取県中央部・倉吉市。山陰初の仏教寺院として知られ、国指定史跡にもなっている「大御堂廃寺跡」に隣接する、歴史と自然が重なり合う場所です。

建築を手がけたのは、国内外で高い評価を受ける槇総合計画事務所。史跡に広がる芝生公園を望む配置と、陽光がたっぷりと差し込む設計によって、明るく、伸びやかな空間が生まれています。

鳥取県立美術館 外観

特徴的なのは、たんに「開放的」なだけでなく、価値観や背景の異なる人々に対しても開かれていること。風景と建築、歴史と現代、鑑賞と体験がなめらかにつながる、これからの公共美術館を象徴する建築です。

鳥取から世界へ。多層的に広がるコレクション

鳥取県立美術館では、鳥取ゆかりの作家を軸に、江戸絵画、近代・現代美術、工芸・デザイン、写真まで幅広いジャンルの作品を所蔵・紹介しています。

「コレクションギャラリー」では、伊藤若冲、アンディ・ウォーホル、李禹煥、青木野枝、前田寛治、植田正治、やなぎみわなど、国内外の多彩な作家の作品を展示。さらに、現在進行形のアートとして、アーティストによるコミッションワーク(新作)にも力を入れています。

<*展示写真がありましたら、お願いいたします>

屋外にも複数の作品が点在し、美術館の内と外を行き来しながらアートを楽しめるのも大きな魅力。鑑賞体験そのものが、風景や時間と結びついていきます。

美術を「体験の場」へ─現代アート展「CONNEXIONS」

今後の展覧会で特に注目したいのが、2026年2月7日から始まる企画展「CONNEXIONS | コネクションズ ―接続するアーティストたち―」。本展は、アートと社会の「未来の未来」を描く試みとして構成され、美術にとどまらず、音楽、演劇、パフォーマンスといった異なる領域を横断します。

展示空間は、作品を“見る”場であると同時に、“体験する”場へ。多様な文化的背景を持つアーティストたちが、国境や分野を越えて共生の可能性を探ります。会期中には、パフォーマンスやワークショップ、来場者参加型プロジェクトも多数開催予定。

使用済みプラスチック袋をつなぎ合わせて巨大なバルーン美術館をつくる企画など、すでに動き出しているプロジェクトもあり、完成形だけでなく「過程」も含めて楽しめる展覧会になりそうです。

カフェとショップで味わう、鳥取らしさとアート

館内カフェでは、「GARDENサンド」や「GARDENスパイスカレー」といった人気メニューを提供。開放的な空間で、鑑賞の合間にゆったりとした時間を過ごせます。

GARDENスパイスカレー
GARDENサンド

ミュージアムショップも充実しており、館のシンボルマークやコレクションにちなんだオリジナルグッズに加え、アンディ・ウォーホルなど所蔵作家に関連したアイテム、鳥取の自然と風土に根ざした手仕事の生活道具が並びます。

なかでも人気なのが、ウォーホルの《ブリロ・ボックス》をモチーフにしたキャンディ缶。アートファンへのお土産としてもおすすめです。

ブリロ・ボックスキャンディ缶
県内3つの窯元による美術館オリジナルのマグカップ。左から、浦富焼(3200円)、国造焼(3700円)、福光焼(3200円)

誰もが安心して楽しめる、美術館のかたち

鳥取県立美術館が大切にしているのは、「すべての人にひらかれた美術館」であること。ユニバーサルデザインを採用し、全フロアに多目的トイレや点字案内板、誘導ブロックを設置。車椅子や手押し車の貸し出しも行っています。

1階には無料のキッズスペースやファミリートイレ、授乳室を完備。展示室内では、鑑賞の妨げになるロープや障害物を極力設けず、触察可能な屋外彫刻作品も用意されています。

音声ガイドや字幕付き映像、筆談対応に加え、休館日に障がいのある方のための特別鑑賞会を実施するなど、来館しにくい人への配慮も徹底しています。さらに、親子優先デー(カフェの割引あり)の「いっしょにみてみて水曜日」や、ピクニックを楽しむ「ミュージアムピクニック」、工作ワークショップ「ふらっとアートスタジオ」など、子供から大人まで参加できるプログラムも多数。美術館を“特別な場所”ではなく、“日常の延長”として楽しめる工夫が随所に見られます。

<*ワークショップの参考画像がありましたら、お願いいたします>

風景とアートが交差する、人気スポットへ

館内で、とくに人気なのが、県産材を用いた木質空間「ひろま」。3階まで吹き抜けになった立体的な構造で、館内を回遊しながらアートと倉吉の風景を同時に楽しめます。居心地のよさと公共性を兼ね備え、パフォーマンスや展示、イベント会場としても活用されています。

ひろま

屋外には、青木野枝《しきだい》、李禹煥《Relatum--Infinity Lake》、中ハシ克シゲ《お出掛け犬》《抱きつき犬》などの作品が点在。今後もリクリット・ティラヴァニ、SUPERFLEX、鈴木昭男らの作品が設置予定で、訪れるたびに新しい発見がありそうです。

青木野枝 しきだい
中ハシ克シゲ 抱きつき犬

誕生したばかりの鳥取県立美術館は、これから育っていく開かれたプラットフォーム。ミューぽんを活用すれば、その変化と広がりを、より気軽に、何度でも体験できます。鳥取を訪れるきっかけとして、あるいはこの美術館そのものを目的地として。新しい時代の美術館の姿を、ぜひ現地で体感してみてください。

こちらの記事では1月の「ミューぽん」が使えるおすすめ展覧会も公開中。まだサービスを使ったことのないユーザーの皆様も、ぜひラインアップをチェックしてみてください。

*有料会員の詳細はこちら(月払い300円・年払い2500円)
*ほかの対象展覧会はこちらをチェック

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。