「30周年記念 大たまごっち展」会場風景 ©︎ BANDAI
六本木ミュージアムでは、携帯型デジタルペット「たまごっち」の誕生30周年を記念した「30周年記念 大たまごっち展」が開催されている。会期は2月2日まで。入場は事前予約制。
1996年にバンダイから発売された「たまごっち」は、女子高校生を中心に爆発的な支持を集め、国内外で社会現象を巻き起こした。その後も世代や時代に応じたアップデートを重ねており、現在は「平成レトロ」ブームと呼応した第4次たまごっちブームの真っ只中。2025年7月には国内外累計出荷数が1億個を突破した。
本展は、そんなたまごっちの魅力に迫る体験型の展覧会。大きなたまごっちゲートをくぐると、そこには鑑賞者が、たまごっちの視点から外の世界を覗き込むような仕掛けが広がっていた。
「たまごっちのくらし」は、まめっち・くちぱっち・みみっちが住んでいる部屋を再現したコーナー。家具の配置や色の選び方からは、それぞれの個性やこだわりが細かく反映されていることがわかる。よく見ると、部屋の片隅にはシリーズお馴染みの「うんち」も転がっており、かつてたまごっちを育てていた頃の懐かしい記憶が蘇る。
「成長の部屋」では、たまごっちがベビー期(べびまるっち)からアダルト期へと成長する過程を体験できる。どんな姿に変身するのか、画面を食い入るように見つめたあの瞬間を思い出す人も多いはずだ。
たまごっちを象徴するゲームシステムのひとつは、ゲームの時間が現実の時間とリンクしていることだ。ごはんをあげ忘れたり、「うんち」を拾わなかったり、病気を治さないとすぐに死んでしまうたまごっち。「生存戦略室」は、死とつねに隣り合わせのたまごっちと、その飼い主たちをモニタリングする部屋というコンセプトになっている。
さらに会場の奥へと足を進めると、そこには天に召されたまめっちの姿が……。世話を怠るとすぐに「死」が訪れる、そんなたまごっちならではのシビアな設定が遊び心たっぷりに再現されている。
展覧会の最後を飾る「TAMAGOTCHI ANNIVERSARY」では、30年にわたるたまごっちの歩みを一望することができる。たまごっちの歴史を記した年表や、過去に発売された機種の一覧、開発秘話を示す資料などが並ぶ。
また、30年間で行われた様々なアーティスト、クリエイター、伝統工芸とのコラボレーションにも注目したい。クリエイティヴディレクターのMitsuhiro Higuchiは、30周年を記念したオリジナルデザインのたまごっちと、グラフィックをプリントした衣服を発表していた。
展覧会は東京会場での会期を終えたあと、愛知、茨城、大阪ほか全国にも巡回が予定されている。かつてたまごっちに夢中になった人にとって、懐かしい記憶を辿るきっかけとなるような本展、ぜひ育てていたたまごっちの思い出とともに会場を巡ってみてほしい。