映画『国宝』の世界観を写真と立体音響で追体験。Ginza Sony Parkで「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」が開幕

会期は1月7日〜1月28日。入場は無料。吉沢亮の“5日間”に密着した写真展も同時開催

「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場入口

邦画実写の歴代興行収入No.1を記録した映画『国宝』

2025年6月に公開され、いまなおロングランヒットを続ける映画『国宝』。その世界観を追体験できる展覧会「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」が1月7日から東京・Ginza Sony Parkで開催される。会期は1月28日まで。入場は無料。

映画『国宝』は、吉田修一の原作小説を李相日監督が映像化した実写映画。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記だ。喜久雄役を吉沢亮、喜久雄の親友でありライバルの俊介役を横浜流星が演じた。

昨年には2003年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の記録を22年ぶりに塗り替え、邦画実写の国内興行収入ランキングにて歴代1位を記録。本展はこれを記念して開催される。

Ginza Sony Park外観
「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景

場面写真と歌舞伎ポスターを通して、物語をたどる

展示は、Ginza Sony Parkの地下2階と地上3階の2フロアを使って構成されている。

「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景

地下2階の入口では、レッドカーペットを思わせる演出が来場者を迎え、展示室へと誘う。会場に広がるのは、劇中の名場面を切り取った場面写真のパネル展示だ。

展示されているのは、主人公・立花喜久雄(花井東一郎)と大垣俊介(花井半弥)の丹波屋の継承を巡る印象的なシーンをはじめ、幼少期から始まるふたりの軌跡を物語順に並べた全29点。一枚一枚の写真を追っていくことで物語を追体験できるだけでなく、吉沢亮、横浜流星をはじめ、高畑充希、森七菜ら俳優陣の卓越した演技にも、あらためて目を向けることができるだろう。

「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景
「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景
「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景

さらに場面写真だけでなく、劇中に登場する6つの歌舞伎作品のポスター展示も見どころとなっている。

「映画『国宝』展 ― 熱狂は終わらない、物語は続く ―」会場風景

同じフロアにはグッズ売り場も併設。原作小説や映画ポスターに加え、展覧会オリジナルのチケットホルダーなどが販売されている。1月17日からは、新たに手拭いや湯呑みもラインナップに加わる予定だ。

主題歌「Luminance」を立体音響空間で堪能

本作の主題歌「Luminance」も映画を象徴する大きな要素のひとつだ。劇伴を手がけた原摩利彦が作曲し、坂本美雨が作詞、King Gnuの井口理が歌唱に参加したこの楽曲は、『国宝』の世界観を音楽面から強く印象づけている。

本展の3階では、ソニーの高画質LEDディスプレイ「Crystal LED」と立体音響技術を用いた空間で、「Luminance」を本編映像とともに体感できる展示が展開される。Ginza Sony Parkならではの試みと言えるだろう。

「Luminance」立体音響空間 会場風景

会場では、Crystal LEDのディスプレイの下部に一直線に配置されたスピーカーと、左右に配置された複数のスピーカーによって、前後左右へと広がる臨場感溢れる音響空間を実現。包み込むような音や揺れ動くような音で響く「Luminance」の楽曲とともに、高精細な映像で劇中の歌舞伎の場面などが映し出される。繊細に作り上げられた『国宝』の世界観を、特別な音と映像で味わえる体験だ。

「Luminance」立体音響空間 会場風景

主演・吉沢亮の“5日間”を撮り下ろした写真展も同時開催

あわせてGinza Sony Park 4階では、『国宝』特別企画展として、写真展「『5/513日』Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」が同時開催。こちらは有料のチケット制となる。

本展は映画の準備と撮影に主演の吉沢が費やした513日間のうち、5日間にカメラマンの荒井俊哉が密着して撮り下ろした写真で構成される。『国宝』の映画化にあたり、監督・李相日が「決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会い」(映画公式サイトより)と語るように、スクリーンで強烈な印象を残した吉沢の撮影当時の姿を、写真を通して伝える。

「『5/513日』Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」会場風景 ©︎ SHUNYA ARAI

全35点の展示作品には、吉沢のファンクラブで販売されたブックレットに収録されているものも含まれるが、うち15点はブックレット未掲載の初公開写真。2024年4月から5月にかけて撮影されたもので、『京鹿子娘二人道成寺』『曽根崎心中』『鷺娘』といった歌舞伎演目や、花井半二郎襲名披露のシーンなど、荒井のレンズを通してとらえられた吉沢の姿が並ぶ。

「『5/513日』Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」会場風景 ©︎ SHUNYA ARAI
「『5/513日』Ryo Yoshizawa ✕ Shunya Arai」会場風景 ©︎ SHUNYA ARAI

なお、こちらも会場ではクリアファイルやチケットホルダーなど、オリジナルグッズが販売される。

Ginza Sony Park 1階。映画をイメージしたレッドカーペットが2階まで続く

後藤美波(編集部)

後藤美波(編集部)

「Tokyo Art Beat」編集部所属。ライター・編集者。