虎ノ門ヒルズを舞台に、クリエイター、アーティスト、企業、研究機関が領域を越えて集う都市型クリエイティブフェスティバル「TOKYO PROTOTYPE」が、1月31日まで開催中。
本フェスティバルは、森ビルが運営する情報発信拠点TOKYO NODEの研究開発チーム「TOKYO NODE LAB」と日本テレビ放送網による共同開催。AIやロボティクスなどの先端技術を用いた、実験的なプロダクトやアート=「プロトタイプ」を展示する。

「TOKYO PROTOTYPE」が虎ノ門ヒルズステーションタワーでスタート!
— Tokyo Art Beat (@TokyoArtBeat_JP) January 29, 2026
東京を見下ろしながら泳ぐ🐟たちhttps://t.co/radGajffk0 pic.twitter.com/W8psZ50kgF
大阪・関西万博、ミラノデザインウィーク、アルス・エレクトロニカなど、国際的な舞台で注目を集めてきた作品を含む計26組が出展。展示を鑑賞するだけでなく、会場に常駐するクリエイターとの対話や交流を通して、新たな発想や次の試作へとつながる場を生み出すことを目指している。都市そのものを実験場としてひらき、虎ノ門から21世紀型の新しい「祭り」や「文化」を立ち上げる試みとなる。
「TOKYO PROTOTYPE」の特徴は、商業性や完成度に重きを置くのではなく、「思考や試行のプロセスそのもの」を可視化する点にある。アート、デザイン、テクノロジーが交差する領域において、プロダクトや作品が生まれる前段階にある試みが、そのまま展示となった。
会場となる虎ノ門ヒルズでは、展示はひとつの会場に集約されるのではなく、街の各所に点在する。通勤や買い物といった日常の動線の中にプロトタイプが現れ、いつもの風景にふと立ち止まるきっかけを作り出す。街を歩くこと自体が、作品と出会う体験へと変わっていくだろう。また、GOOGLE HARDWARE DESIGN STUDIOやZOZO NEXTといった企業から、東京大学、慶應義塾大学大学院といった研究機関まで、多様なプレイヤーが参加。先端技術をたんなる機能としてではなく、人間の感覚や社会との関係性のなかでとらえ直す試みが並ぶ。


さらに、多くの出展者が会場に常駐し、来場者と直接言葉を交わす対話型の展示が行われる。作品がどのような問いから生まれ、いまどこに向かおうとしているのかを、制作者自身の言葉を通して知ることができるのも、本フェスティバルの重要な特徴だ。
アート、デザイン、テクノロジー、研究といった異なる領域から、計26組のクリエイター、アーティスト、企業、研究機関が参加する。大阪・関西万博やミラノデザインウィーク、アルス・エレクトロニカなどで発表されてきた作品も含まれ、実験性と同時代性を併せ持つプロトタイプが一堂に会する。
機械装置やロボティクスを用いた表現を探求するTASKO × Abstract Engineは、ロボットアームがピアノを演奏する装置《Tug of Memories》を通して、記憶と時間のレイヤーを可視化する。藤堂高行は、ロボット犬を用いたインスタレーションによって、テクノロジーと暴力性、そしてそれを見つめる鑑賞者の立場を鋭く問いかける。

また、GOOGLE HARDWARE DESIGN STUDIOやZOZO NEXTといった企業は、プロダクト開発や研究開発の現場から、人とテクノロジーの関係を再考する試みを提示する。池坊/BAUMX/enigmaによる共同プロジェクトでは、いけばなという伝統的表現とテクノロジーが交差し、都市における「いのち」の多層性が空間として立ち上がる。


そのほかにも、睡眠という身体的テーマを扱うKonel Inc.、NTT DX Partner Corporation、制作過程そのものを共有するHAKUTEN・HAKUTEN CREATIVE、未来の空間のあり方を研究する乃村工藝社 未来創造研究所 NOMLABなど、多様な視点からのプロトタイプが展開される。それぞれの出展は完成形を示すものではなく、問いや試行の途中にある現在地を提示する。
