メインヴィジュアル
5月26日から7月26日まで、東京都現代美術館で「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ー新説/真説 コシノヒロコー」が開催される。
1937年、大阪・岸和田生まれのファッションデザイナーであるコシノヒロコ。「HIROKO KOSHINO」をはじめとする複数のブランドのデザインを手がけるほか、近年はアーティストとしての活動にも注力し、国内外での個展を多数開催している。

半世紀を超えるキャリアを持つコシノの軌跡を辿る本展では、膨大な作品群のなかから、彼女のオートクチュール作品約200点と絵画作品約130点の作品が紹介される。墨絵、アクリル画・油彩によるペインティング、タペストリー、歌舞伎座公演での舞台幕、長唄の映像など、ファッションにとどまらない活動を続けてきたコシノヒロコの多彩な表現が一堂に会する。

また、本展ではグラフィックデザイナー・田中一光の《冬季オリンピック札幌大会'72[試作]》や、同じくグラフィックデザイナーの石岡瑛子が1979年に制作したPARCOの広告ポスター、インテリアデザイナー・倉俣史朗の代表作《ミス・ブランチ》など、時代を代表する作品がともに展示される。コシノヒロコが活動してきた各時代の社会状況や文化的文脈、同時代の芸術表現との関係性を重ね合わせながら、その本質的な価値と射程をとらえ直す展覧会となる。
さらに今回の展示では、フランス・パリを拠点に活動する現代アーティスト、マティルド・ドゥニーズとのコラボレーション作品《Where Stories Linger》を発表。ドゥニーズが制作した各10点から成る2群のインスタレーションには、コシノヒロコの過去のコレクションに用いられた衣服やテキスタイルが素材として取り入れられ、アーティストの実践とデザイナーのアーカイヴとのあいだに新たな対話が生み出されていく。


加えて、コシノが監修を務める「ネクスト・クリエイション・プログラム こどもファッションプロジェクト」で子供たちが実際に制作した作品も同会場に展示。半世紀におよび日本のファッションと表現文化を牽引してきたコシノヒロコの活動を振り返る、またとない機会となるだろう。
