公開日:2025年12月26日

【2025年べスト展覧会】 TABユーザーが1万件を超える展覧会から選んだトップ30を発表! 投票とサイト内の注目をもっとも集めた展覧会は?

2025年を彩った数々の展覧会。アート好きは何を見てどう思った?コメントとともに振り返ります

TABユーザが選ぶベスト展覧会

皆さん、2025年はどんな1年でしたか? Tokyo Art Beatでは、2025年に1万件を超える展覧会・イベントを掲載しました。このなかから、TABユーザーの注目を集めた展覧会のトップ30を発表します!

*「2025年ベスト展覧会」選出方法
以下の①と②の合計得点で、高い方からベスト30を選出
①Tokyo Art Beat内の「展覧会」ページに付けられた「ブックマーク」と「行った」のクリップ数1件につき1点とする
②「2025年ベスト展覧会」オンラインアンケート投票フォームにおける1票ごとに10点とする(投票期間:12月8日〜21日)

投票に際して寄せられた思い出や推薦理由などのコメントも合わせてお届け。
それでは、10位からご紹介していきます!

*有識者が選ぶ「2025年ベスト展覧会」はこちら

10位「アンゼルム・キーファー:ソラリス」(二条城)

会場にて、アンゼルム・キーファー 撮影:編集部

ドイツを代表する現代アーティスト、アンゼルム・キーファーの大規模個展「ソラリス」が10位にランクイン。歴史ある京都の二条城を舞台とする特別感に満ちた展覧会でした。

💬ユーザーからのコメント

キーファーの映画を観た後だったので、あの翼を生で観られるなんてと感激でした。初夏の青い空に浮かぶ翼、とてつもなく素敵でした。照明を使わない室内の作品もメッセージ性が強く、田中泯さんの声とともにキーファーの世界に浸ることができました。(きんたろ)

圧倒的な展覧会でした。国宝二条城での開催の意味もあった。作品の力と場の力がこれほどまでに響き合ったのは観たことがなかった。わざわざ京都まで出向いた甲斐があった。(Boodles)

二条城とアンゼルム・キーファーの化学反応に、どちらの見たことのない一面が見えたことが印象的でした。歴史的建造物の展示場としての可能性が感じられます。(瓜)

アンゼルムキーファー、京都まで見に行った甲斐があった。大きな空間の使い方、日本の歴史的建物とのアンマッチから生じるユニークな空気感、他の展と並べるとひとつ抜きん出ていた。(keipon0416)

二条城という特別な空間に、展示スペースに入りラーを見た瞬間その日の晴天の青空とのコラボレーションに圧倒された。展示空間と作品のメッセージ性が非常にリンクして今年一番心に響く体験だった。(みえぞう)

▶︎次ページ:9位

9位「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」(東京都現代美術館)

会場風景 撮影:編集部

9位にランクインしたのは、東京都現代美術館で開催された「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」。絵画、彫刻をはじめ環境文化圏計画、絵本、ロボット開発などの幅広い表現領域で革新的な仕事を手がけ、批評家としても活躍してきた作家の個展とあって、多くの注目が集まりました。

💬ユーザーからのコメント

見ること・描くこと・考えることが同時に更新される体験。(awfp)

▶︎次ページ:8位

8位「オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート」(アーティゾン美術館)

ノンギルンガ・マラウィリ作品の展示風景 © the artist ℅ Buku-Larrŋgay Mulka Centre

複数の女性アボリジナル作家に焦点を当てる日本で初めての大規模展で、8組のアーティストの作品を紹介したアーティゾン美術館「オーストラリア現代美術 彼女たちのアボリジナル・アート」。近年、地域固有の文化や歴史に根ざした表現への再考が進み、オーストラリア先住民によるアボリジナル・アートが現代美術の場であらためて注目を集めていることもあり、そうしたオーストラリア現代美術の現在地を読み解く展覧会となりました。

💬ユーザーからのコメント

作家の属性が限定されているのに作品が多様でびっくりした。(hofua)

▶︎次ページ:7位

7位 「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」(横浜美術館)

会場風景 撮影:編集部

大人気すぎて美術館が混み合っていると話題だった、「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」が7位にランクイン。横浜美術館のリニューアルオープン記念展として開催されました。「ピタゴラスイッチ」「バザールでござーる」「だんご3兄弟」「スコーン」「モルツ」「ポリンキー」……現代の日本で生活する者にとって、どれもお馴染みのCMや作品など大ヒットコンテンツを生み出し続けてきた佐藤雅彦。その創造性を「作り方+分かり方」から探るという展覧会の構成も新鮮でした。

💬ユーザーからのコメント

幼少期にピタゴラスイッチが大好きだった私にとってとても心躍る展示の数々でした。子供から大人まで知的好奇心がくすぐられる素晴らしいものだったと思います! もっとたくさんの方に見ていただきたいですが、かなり混んでいてチケットも争奪戦でしたのでまた開催してもらえたら嬉しいです。(みろみろ)

横浜美術館のリニューアルオープン企画として発表されたときからたのしみにしていたが、期待に違わず充実した展示で堪能した。映像展示に加え、その制作過程についての理路整然とした解説は佐藤雅彦の思考方法を知ることができてとても良かった。良質な講義を受けた感覚。図録も展示の補完としてだけでなく単体の読み物としてもとても面白かった。(kawasemi453)

佐藤さんは、バザールでごザールのCMから一番じゃないけど常に好きで、作品は知る限り追うようにしてましたが、改めて歴史を辿ると自分への影響を知りすぎて恥ずかしさすら感じました。(楽しくいきたい)

▶︎次ページ:6位

6位 「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」(国立新美術館)

会場風景より、奈良美智の作品 撮影:編集部

1989年という転換点から2010年までの約20年間に日本で生まれた美術表現を包括的にとらえる「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989–2010」展がランクイン。国立新美術館と、アジアを代表する美術館である香港M+との共同キュレーションで、現代を代表する多様な作家の作品が一堂に会しました。

💬ユーザーからのコメント

懐かしい作品が並び、その切り口が新鮮だった。評価は割れているようだが、それこそがこれまでの"振り返り"展がいかに同じモノサシで見ている同士によって作られてきたことを証明していると言える。(宮本初音)

▶︎次ページ:5位

5位「今津景 タナ・アイル」(東京オペラシティ アートギャラリー)

会場風景より、手前が《SATENE's Gate, Patalima & Patasowa sculptures》(2023) 撮影:編集部

2017年にアーティスト・イン・レジデンスをきっかけにインドネシアへ活動の拠点を移したアーティストの個展「今津景 タナ・アイル」東京オペラシティ アートギャラリー)。新作を中心に、過去作品と合わせてその制作の全貌を紹介する本展は、地球環境問題やエコフェミニズム、植民地主義など、様々な要素や現代的な問題意識を含んでいました。ピンク色の床が印象的だった展覧会の会場の美しさも含め、大きな話題となりました。Tokyo Art Beatでは今津さんへのインタビューも掲載しています。

💬ユーザーからのコメント

今津さんは全く存じない方で、待ち合わせの合間にふらっと寄ったら遅刻するくらい夢中になり、行ったり来たりしてしまいました。(楽しくいきたい)

▶︎次ページ:4位

4位「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」(東京国立近代美術館)

「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」会場風景より、左から藤田嗣治《アッツ島玉砕》(1943)、小川原脩《アッツ島爆撃》(1942) 撮影:編集部

戦後80年である2025年は、各地の美術館で戦争をテーマにした展覧会が開催されました。東京国立近代美術館で開催された「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」もそうした展覧会のひとつ。戦後米軍が接収し1970年に日本に戻された「作戦記録画」が多数展示されたことで大きな話題を呼びました。図録の発行がないことを惜しむ声が続出しましたが、2026年春には記録集を公開予定とのこと。

💬ユーザーからのコメント

圧倒されました。次から次に出てくる戦争画。絵としてのうまさ、戦時の人心の愚かさ、描写のすごみ。胸にグッとくるものがありました。考え抜かれた構成、向井潤吉民家で〆る演出に泣きました。もう絶対戦争はやらないぞと、強く思う。戦後80年、東京近代美術館でしかできない素晴らしい展覧会、今年一番、記憶に残りました。(トミンコ)

世界的な戦争状況および、その緊張に包まれた社会において、「市民」と言われる存在について深く考えさせられた。近代以降、美術は主に市民という存在を前提に、その市民によって担われてきたが、この展覧会では展示された作品を通して、あらゆる視点から戦争における市民のポジションが照らされており、興味深い内容だった。(そう君)

展覧会の情報がなく、展示室に入った瞬間に驚いたのを覚えている。リサーチ、構成共に素晴らしく、このような素晴らしい展覧会に記録が残らなかったのは悲しく感じる。(くの)

他の展覧会も非常に魅力的でかなり迷いましたが、話題のアーティストの個展や時代に合った企画展だけでなく、こういう企画展も大切にされてほしいという願いを込めて選びます。公共の施設である美術館で、自分たちが持っているコレクションの価値を再確認すること、歴史を振り返り学ぶ機会を提供し続けることが、今後の日本のアート界を支える一つの柱になるはずです。新しいもの、話題になりやすいものを追い求めがちなこの時代に、この企画展を考え開催してくださった近代美術館の皆様に感謝します。(AK)

近美はキュレーションには定評があると思うが、今回の展覧会は特に伝えたいことをできるだけ明確にしたものであったと思う。常設展ともリンクしていて随所に工夫が感じられた。また当初、まるでステルスのように、戦争画を中心とした展覧会であることがわからないようにしていたのも今の時代の社会状況を反映したものと感じられた。(ユキネコワン)

東京国立近代美術館で何度も拝見してきた「戦争記録画」が今回24点も・記憶に無いほどの数量が蔵出し。さらに2022年放送のETV特集でその存在を知った女流美術家奉公隊《大東亜戦皇国婦女皆働之図》がこの眼で観られ、半ば急遽の予定組みではるばる観に行った価値は絶大でした。(みなみむさし)

▶︎次ページ:3位

3位「藤本壮介の建築:原初・未来・森」(森美術館)

会場風景より、藤本壮介 撮影:編集部

「大阪・関西万博」の大屋根リングでも大きな注目を集めた建築家・藤本壮介の個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」森美術館で開催されました。藤本にとって初の大規模個展となる本展は、約30年にわたる主要プロジェクトを通じて、四半世紀におよぶ藤本の歩みと建築的特徴、思想を概観するものでした。藤本さんのインタビューも公開中です。

💬ユーザーからのコメント

たくさんのスケッチやスタデイ模型で藤本さんの頭の中を少しだけ覗けた気分になれました。また藤本さんのインタビューでお話も聞けたし、特に万博会場の大屋根リングについての内容が素晴らしかったです。藤本さんの他の建築も見に行きたいと思いました。(ひろほ)

この展覧会を見て万博に早くいきたくなった、そして万博会場で実物をみて感動した。(nosuke)

▶︎次ページ:2位

2位「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)

会場風景 撮影:編集部

スウェーデン生まれの画家で、2018年のグッゲンハイム美術館(アメリカ、ニューヨーク)での回顧展が同館史上最多となる60万人を動員するなど、近年は世界的に大ブレークしているヒルマ・アフ・クリント。その待望の展覧会東京国立近代美術館で開催され、見事2位にランクイン。人生の4つの段階(幼年期、青年期、成人期、老年期)を10点組の大型絵画として描いた「10の最大物」は、展示空間としても大きなインパクトをもたらしました。

💬ユーザーからのコメント

絵画・アートを売るのではなく人が生きるための啓示として作られ保存されてきた経緯も含めて興味深かったです。(たかはしかよこ)

何かに操られたかのように、10年弱かけて遂行された193点から成る『神殿のための絵画』。抽象、象徴、装飾、メッセージが混在した連作の多くを観ることができ感動しました。(gismontiparker)

とにかく圧倒的な没入感のもとで作品と向き合うという経験が愉しいものでした。解説文も興味深かったのですが、それを読んだからといって「理解」できるようになるわけではなく、でも目が離せなくなってしまう展が魅力的でした。(匿名希望)

▶︎次ページ:1位

1位「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」(東京都現代美術館)

会場風景 撮影:編集部

2023年にこの世を去った坂本龍一。その先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどる展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が1位に輝きました。東京都現代美術館を舞台に、コラボレーションアーティストとして高谷史郎、真鍋大度、カールステン・ニコライ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、Zakkubalan、岩井俊雄、スペシャル・コラボレーションとして中谷芙二子も参加し、唯一無二の展示空間を築き上げました。

💬ユーザーからのコメント

坂本龍一の展覧会が本当に印象に残っています。あれほど帰宅後まで続く情緒も珍しく、極めてインスピレーションを受けました。(さや子)

どのインスタレーションも、いつまでも見ていたい、感じていたいと思わされた展示だった。特に坂本龍一+高谷史郎の作品群はどれも素晴らしく、被災したピアノが世界各地の地震データによって鳴動する『IS YOUR TIME』は圧巻。中谷芙二子とのコラボの霧の彫刻も素敵だった。(kawasemi453)

▶︎次ページ:11〜30位 

11位〜30位 ゴッホやミロなどの巨匠からデザイン、現代アートまで

「総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景」会場風景より

11位「総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景」(東京都写真美術館)

12位「ミロ展」(東京都美術館)

13位「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館)

14位「柚木沙弥郎 永遠のいま」(東京オペラシティ アートギャラリー)

15位「開館30周年記念展 日常のコレオ」(東京都現代美術館)

16位「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」(森武術館)

17位「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」(国立新美術館)

18位「横浜美術館リニューアルオープン記念展『おかえり、ヨコハマ』」(横浜美術館)

19位「異端の奇才――ビアズリー」(三菱一号館美術館、久留米市美術館、高知県立美術館)

20位「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(大阪市立美術館、東京都美術館)

21位 「 LOVEファッション—私を着がえるとき」(熊本市現代美術館、東京オペラシティ アートギャラリー)

22位 「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」(東京ステーションギャラリー、市立伊丹ミュージアム、岐阜県現代陶芸美術館)

23位 「鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように」(ワタリウム美術館)

24位(同率)「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」(東京都庭園美術館)

24位(同率)「藤田嗣治 絵画と写真」(東京ステーションギャラリー、名古屋市美術館)

26位「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」(アーティゾン美術館)

27位 「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」(DIC川村記念美術館)

28位 「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」(アーティゾン美術館)

29位「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」(国立西洋美術館)

30位「デザインあ展neo」(TOKYO NODE)

▶︎次ページ:コメントが寄せられた展覧会

コメントが寄せられた展覧会

ここでは投票とともに寄せられた皆さんからのコメントをいくつかご紹介します。

今年は「ゴッホ・イヤー」と呼べるほど、各地でゴッホにまつわる展覧会が相次ぎました。

💬ユーザーからのコメント

阪神淡路大震災30年大ゴッホ展 夜のカフェテラス(神戸市立博物館) ゴッホ画業前半が分かりやすく知れる展示。ミレーから影響を受けた作風からマネ・ルノワールなど印象派画家から影響を受けた作風へガラッと変わる構成が分かりやすくて面白かった。また、ゴッホが影響を受けたとされる、ミレー、モネ、ルノワール、ピサロなどの作品も展示されており、一緒に鑑賞できた点も良かった。本展覧会は「夜のカフェテラス」をメインとしてゴッホ画業前半がテーマとなっているが、2026年には「アルルの跳ね橋」がメインとなって画業後半を紹介するという二期に渡った企画も素晴らしく、とてもとても楽しみである。(reish)

フィンセント・ファン・ゴッホ 夜のカフェテラス(フォルム広場) 1888年9月16日頃 クレラー=ミュラー美術館 Ⓒ Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.

「瀬戸内国際芸術祭2025」や国際芸術祭「あいち2025」など、数多くの芸術祭が開催されたことも、今年の印象的なひとこまです。

💬ユーザーからのコメント

国際芸術祭「あいち2025」 国際芸術祭あいちのハイブ・アース。その場の土を掘り出し突き固めて作品にするという素朴な手法だが、愛知県陶磁美術館という場所にふさわしい、土をテーマにしていること、そして海外のアーティストと日本のスタッフとの協働制作という点が国際芸術祭にふさわしい在り方だったと思う。3会場に分かれていたが、愛知県陶磁美術館の展示が印象的だった。(前田薫子)

「ひろしま国際建築祭2025」 ひろしま国際建築祭は、学問的なアプローチで難しくなりがちな建築という分野を、プリツカー賞をベースにわかりやすくアプローチしていて、エントリーしやすい建築展でよかった。2回目以降どのように展開していくのか気になる。国際展として外国の建築家がもっとたくさんでてくると良いなとおもった。(ワタナベ)

舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」 フェイ・ドリスコルのWeatheringが全く経験したことのないパフォーマンスだった。自分の感情が揺さぶられ、高まり、最後喜びに変わった。(ひつじん)

フェイ・ドリスコル「Weathering」 Photo by Kozo Kaneda

現代アーティストの重要な個展も各地で開催され、こうした展覧会に足を運んだ人も多かったようです。

💬ユーザーからのコメント

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」(アーティゾン美術館) この二人をぶつけるか!と、すでに組み合わせだけで興奮・どうなるんだろう・わくわくしたが、まったく予想できない、印象に残る展示だった。特に山城さんの過去作をつないだダイジェスト版は観るのに時間はかかるが、彼女のエッセンスが凝縮し、最後に観るからこそ意味のある映像だったと思う。(匿名希望)

「加藤泉 何者かへの道 IZUMI KATO: ROAD TO SOMEBODY」 (島根県立石見美術館) 現代美術のど真ん中を突っ走る加藤泉の大回顧展的な展覧会で、原始的とも宇宙的とも未来的とも自由に捉えることができる「ひとがた」のオンパレードにすっかり魅せられました。飛行機まで使って見に行った甲斐が十分ありました。(Ponta)

志賀理江子 なぬもかぬも 2025 「山城知佳子×志賀理江子 漂着」展示風景 アーティゾン美術館 © Lieko Shiga. Photo: kugeyasuhide

戦後80年を迎え、戦争に関する展覧会や、戦前〜戦後の日本やアジアの歴史について触れる展覧会も各地で開催されました。

💬ユーザーからのコメント

「珠玉の近代絵画─「南国」を描く。」(福岡市美術館) 福岡市美術館にはじめて訪れた。とても広い展示空間に沖縄やパラオ、ベトナムという諸国へのオリエンタリズムな情景絵画が陳列している。そのアジア圏内から日本という土地柄を考えるという視点も新鮮であり、戦時下の日本の描写も近代美術館で行われた戦争画展の伏線を回収するものであった。また、常設展室で行われた特集、「『北』へのまなざし」では、北朝鮮、韓国、満州という土地について描かれた絵画が並べられ、日本がこれまで行ってきた植民地化政策にまで切り込む挑戦的な取り組みを美術館で行っている。個人的には近代美術館で行われた戦争画展よりも面白かった。(はしば

「戦後80年―戦争とハンセン病」 (国立ハンセン病資料館) 小さいスペースの中に多くの情報が含まれており、戦後80年の今年というタイミングの重要性も同時に認識。この展示から始まり、しょうけい館や東京国立近代美術館など多くの関連する展示を見て、様々な立場からの戦争とその非人道性を考えた。(まてまてか)

有名メゾンの展覧会から、独自の道を歩んだ作家の個展まで、手仕事やファッションに関する展覧会が相次いだのも今年の特徴と言えるでしょう。

💬ユーザーからのコメント

「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」(東京ステーションギャラリー) 2025年ベスト。圧倒的な作品量と作業量、そして其々のクオリティの高さに圧倒される。作品を作る事が生活や社会と独立しているのではなく、全て地続きでありだからこそ生まれる傑作を再認識した。作品の素晴らしさは勿論、これがもし手芸と呼ばれるものではなくアート作品として評価されていた媒体なら、作家が女性ではなく男性だったら、発表された時代が違ったら、今とはもっと違う評価になったのではないのかと考えずにはいられなかった。(えふ)

「柚木沙弥郎 永遠のいま」 (東京オペラシティ アートギャラリー) 昨年1月に惜しくも亡くなった柚木沙弥郎さんのこれまでの作家としての軌跡を振り返る大型展。柚木先生の軽やかで自由な感じそしてユーモアを感じさせる作品群と、学生時代や戦争体験などのバックボーンとなる背景がわかる素晴らしい展示会だった。(ぬまさん)

「ロエベ クラフテッド・ワールド展」 (ヨドバシJ6ビルディング) ロエベ クラフテッドワールド展が特に感銘を受けました。革製品から出発から、ジョナサン・アンダーソンによるリブランドを経た現在、そしてクラフト・プライズに代表される、未来へ伝統文化を残す取り組みまで、バランス良くキュレーションされておりました。ピカソの陶芸作品と革製品を並べるなど、意表を突く構成にも驚かされました。 2025年はデザイナーの交代劇が続き、アンダーソンもdiorへ移籍することとなりました。騒々しいニュースが飛び交うなか、LOEWEの「クラフト」に立ち返る姿勢は、過剰に広告的になるラグジュアリー業界に対し、一つの指針を示したと感じ、ベスト展覧会に投票いたしました。(コギトエルゴ住む)

「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」 (国立新美術館) 予約制だったので人が少なく、一つ一つの美しく、目が眩む様な輝きを放つ作品をじっくり鑑賞することができました。鑑賞スペースにも余裕があって回遊しやすく、展示デザインも凝っていて歩き回るのが楽しかったです。(midori)

会場風景より、《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》(1969頃)

また、美術館に限らないスペースやギャラリーでの展示についても、印象的なコメントが寄せられました。

💬ユーザーからのコメント

「新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき」(新宿歌舞伎町能舞台) ある意味王道の古典である春画を、現代の歌舞伎町という独特の場所で鑑賞することで、むしろ作品に込められた生々しさや普遍性が鮮明に立ち上がる展覧会だった。ホストクラブが第二会場として使われていたことも印象的で、街の現実と呼応して見えた。 企画全体の構成も充実しており、古典をただ展示するのではなく、現在の歌舞伎町だからこそ感じられる体験になっていつ複数回足を運びました。(田中)

1位:辻梨絵子 「All is Love」 (Koichi Yamamura gallery) 作家がベルリンにレジデンシーした際、ファシリテートした一時的なコミュニティに各自のセクシャリティを語ってもらう映像インスタレーション。会話内容が素晴らしいことはもちろん、各参加者が顔出ししない替わりのアバターが出てくる。それが作家手作りでその参加者の特徴をよくとらえたぬいぐるみ。トランプ米国大統領に見せたいほど(笑)セクシュアリティに細かいグラデーションがあることがよくわかる作品。 2位:飯山由貴の「アートウィーク東京2025」FOCUSプログラムの展示会場(大倉集古館)に掲示された要望書・公開質問状。これによって、大倉集古館に収蔵されれている略奪された可能性の高い朝鮮の「利川五重石塔」の返還問題に関し可視化した。 3位:小宮りさ麻吏奈 「CLEAN LIFE / クリーン・ライフ」(WHITEHOUSE) 培養肉を巡る映像とインスタレーション。クリーンミート、生命-中絶問題、HeLa細胞、人種差別-種差別、ペット-家畜、グリーンウォッシング、ピンクウォッシング、アニマルウェルフェアなどの重く困難な問題に関するキーワードが浮かび上がる展示だった。(堀間律人)


Tokyo Art Beatユーザーの皆様からの、熱いコメントをお届けしました。

TABを使っていただいたみなさま、投票頂いたみなさま、2025年もありがとうございました。来年も展覧会情報や記事を通して、みなさんとアートの素晴らしさや魅力を共有できるよう頑張ります。これからもよろしくお願いします!

年末特集「2025年回顧+2026年展望」は随時更新

有識者による「2025年ベスト展覧会」
▶︎五十嵐太郎
▶︎平芳裕子
▶︎和田彩花
▶︎能勢陽子
▶︎鷲田めるろ
▶︎鈴木萌夏
▶︎大槻晃実
▶︎小川敦生
▶︎山本浩貴
▶︎倉田佳子
▶︎小川希
▶︎番外編:Tokyo Art Beat編集部

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