2026年2月開幕のおすすめ展覧会を全国からピックアップ。気になる展覧会はウェブ版でのログインやTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近はメールでお知らせします。
「映像とは何か」という問いを投げかけながら、国内外の映像表現を紹介してきた「恵比寿映像祭」。今回は、「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」をテーマに据え、光と声が重なり合う"ポリフォニック"な共感の場を構想し、写真、映像、サウンド、パフォーマンスなど多様な表現が展開される。東京都写真美術館の全フロアを使って国内外で活躍するアーティストによる映像、写真、資料などのパフォーマンスや身体性と関連する作品群が展示されるほか、第2回「コミッション・プロジェクト」特別賞受賞作家の小森はるかによる新作展示も予定。ニュースはこちら。
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
会期:2月6日~2月23日
昨年、ガチャガチャの日本輸入60周年を記念し、丸ビルホールで開催された「ガチャガチャ展」。好評を博した本展が、スケールアップし六本木に帰ってくる。前回も参加した11メーカーに加え今回は、新規参加メーカーとしていきもん、ベネリックの2社が参加。全13社のメーカーと5組のクリエイターをブースに分けて紹介する。ニュースはこちら。
会場:六本木ミュージアム
会期:2月6日~3月2日
自然光の移ろいをとらえる表現を追求したクロード・モネの画業を紹介する展覧会。ル・アーヴルからジヴェルニーに至る各地での制作を軸に、創作の変遷をたどる。同時代の絵画や写真、浮世絵、工芸との関係にも目を向け、制作の背景を浮かび上がらせる。オルセー美術館所蔵作を含む約140点により、風景画家としてのモネの魅力を紹介する。ニュースはこちら。
会場:アーティゾン美術館
会期:2月7日〜5月24日
1980年代後半から2000年代初頭にかけての英国美術に焦点を当てる企画展。サッチャー政権下の緊張感ある社会を背景に、既存の枠組みに疑問を投げかける実験的な表現が次々と生まれた。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たちを含む約60名による約100点の作品を通して、1990年代英国美術の多様で挑戦的な動きをたどる。ニュースはこちら。
会場:国立新美術館
会期:2月11日〜5月11日
20世紀を代表する現代アーティスト、ドナルド・ジャッドの回顧展。ミニマリズムの代表的な作家として語られてきたジャッドの作家活動を、彼が1970年代以降に拠点としたテキサス州マーファという場所に注目しながら、改めてとらえ直す。1950年代に制作された初期の絵画作品、1960~90年代の立体作品に加え、ジャッドがマーファに残した空間について、ドローイング、図面、映像、資料を通して紹介する。ニュースはこちら。
会場:ワタリウム美術館
会期:2月15日〜6月7日
明治期の風景版画に新たな表現をもたらした小林清親の仕事を起点に、日本の風景版画の流れをたどる展覧会。黄昏や夜景の光を描いた「光線画」は、失われゆく江戸の情緒を陰影豊かにとらえた。清親から吉田博、川瀬巴水へと続く系譜を、スミソニアン国立アジア美術館所蔵の作品を中心に構成する。
会場:三菱一号館美術館
会期:2月19日〜5月24日
アルメニア/リトアニアのアーティスト・作曲家であるアンドリウス・アルチュニアンの日本初個展。ゲスト・キュレーターは、オルタナティヴなキュラトリアルの実践を試みるThe 5th Floorのディレクター岩田智哉が担う。アルチュニアンは音楽を「歪んだ時間の建築」ととらえ、ヴァナキュラーな実践、思弁的な儀礼、そして政治的同調と音の調和のあいだのパラレルな関係を探求。「冥界者のためのクラブ」として、時間・未来・神話についての問いを投げかける。
会場:銀座メゾンエルメス
会期:2月20日〜5月31日
1935年に目黒区自由が丘にアトリエを構えた画家・岡田謙三は、1920年代のパリと1950年代以降のニューヨークというふたつの都市で創作活動を行った。パリで抽象的な作風の基礎となる考え方に触れたことや、ニューヨークで抽象表現主義の画家と交流したことなどを紹介しながら、本展は3つの都市での経験を通して岡田の画風の変遷をたどる。
会場:目黒区美術館
会期:2月21日〜5月10日
やんツーはAIやセグウェイといったテクノロジーを用いた作品を発表しながら、進歩主義や資本主義に対して批判的なまなざしを投げかけてきたアーティスト。タイトルの「浮遊する器官」とは、外部化された「器官」としてのテクノロジーが、その基礎となる「有機的な身体」からひきはがされて、再配置され得る状態を指しており、本展で作家はテクノロジーの在り方と、それが引き起こす現状に私たちがどう向き合うかを問いかける。BUGの天井高(7.2m)を存分に活かし、AIを搭載したドローンとそれを撃墜しようとする装置たちが対話を重ねる新作を展示する。
会場:BUG
会期:2月25日〜4月5日
都市に新たな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズの記念すべき10回目。ディレクターは相馬千秋(アートプロデューサー/NPO法人芸術公社代表理事)。2026年のテーマは「Translating Commons - コモンズを翻訳する」。クリエイティブパートナーに翻訳者集団Art Translators Collective(ATC)を迎え、「人間の翻訳(創造行為)は死ぬのか?」という問いを出発点に、AIとの拮抗が不可避となる時代の演劇のコモンズを議論する。ニュースはこちら。
会場:日本科学未来館、ゲーテ・インスティトゥートほか
会期:2月26日〜3月8日
花を描いた作品で館内を彩る華やかな展覧会。朝日に輝く山桜を描いた横山大観《春朝》、雨上がりの陽光の中で咲く紫陽花をみずみずしく表した山口蓬春《梅雨晴》、色鮮やかな菊花が目を楽しませる酒井抱一《菊小禽図》、紅梅の咲く古木と白梅の咲く 若木とが対照的な速水御舟《紅梅・白梅》など、春夏秋冬それぞれの季節を感じさせる花の名画が一堂に会する。
会場:山種美術館
会期:2月28日〜5月10日
ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホ。その世界的コレクションを誇るクレラー=ミュラー美術館の名作を2期に分けて紹介する。初期のオランダ時代から、パリを経て、南仏アルルに至る前半生に焦点を当てる。なお本展は福島県政150周年、東日本大震災及び原発事故から15年の節目となる展覧会。神戸市立博物館で開催された「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」のレポート記事はこちら。
会場:福島県立美術館
会期:2月21日〜 5月10日
エコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治は、早くからカメラを制作に取り入れ、数多くの写真を撮影していた。写真はたんなる記録にとどまらず、絵画表現を支える重要な手がかりでもあった。また、オカッパ頭や丸眼鏡といった独特の装いによって自らのイメージを演出し、同時代の写真家たちの被写体ともなっている。本展は「写真」を軸に、〈撮る藤田〉と〈撮られる藤田〉の両面から、その絵画表現を再考する世界初の試みだ。東京ステーションギャラリーでの本展レポートはこちら。
会場:茨城県近代美術館
会期:2月10日〜4月12日
飯川雄大は時間の相対性や知覚のゆらぎに着目し、何気ない風景や身近な物事を注意深く観察することで、人々の認識の不確かさや、社会で見過ごされがちな存在に目を向けさせる作品を制作してきた。「デコレータークラブ」シリーズでは、巨大なピンクの猫を街中に出現させたり、鑑賞者のかかわりによって移動・変化するオブジェを屋内外に設置したりと空間の特性を活かした作品を展開している。本展では、鑑賞者を巻き込む新作インスタレーションを制作。思いもよらぬ出来事に出会ったときの衝撃や、生々しいリアリティを持った想いは、他者とどのように共有することができるのか。鑑賞者も自らの体験を通して考えるきっかけになりそうだ。
会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー
会期:2月28日〜5月6日
美術家・福田尚代は、「世界は言葉でできている」という思索を軸に、言葉と造形を往還する制作を続けてきた作家。言葉を小さな「粒子」としてとらえ、分解や再構成を通して未知の風景を立ち上げるその試みは、回文作品や詩集として結実するいっぽう、本や栞、手紙など言葉に関わる物を素材とした彫刻にも展開されてきた。削り、切り、縫うことで姿を変えたそれらの造形は、生と死、存在と消滅の「あわい」に静かに光を当てる。本展は、初期から新作までの主要作と空間を生かしたインスタレーションによって、福田尚代の思考と表現の核心に迫る個展。
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:2月21日〜5月17日
イラストレーター、アートディレクターとして半世紀以上にわたり活躍を続ける藤枝リュウジ。絵本や装幀、広告、テレビ番組まで幅広い分野で親しまれてきた。1996年に放送開始したNHK教育テレビのパペット番組『ハッチポッチステーション』をはじめ、『クインテット』『フックブックロー』などのシリーズは、ポップで温かみのあるデザインによって世代を超えて支持を集めている。また、HB Galleryでの個展を30回以上重ね、継続的に新作を発表してきた。本展は、イラストレーションとアートディレクション作品あわせて500点以上を紹介する、初の大規模展覧会だ。
会場:富山県美術館
会期:2月7日〜4月5日
金沢に生まれ、宮本三郎に学びながら、生涯を通して「人間とは何か」を描き続けた画家・鴨居玲。「酔っ払い」や「おばあさん」に代表される人物像は、人間の性や内面を象徴する重要なモチーフであった。スペインやパリでの生活を経て確立した画風は、貧しさや孤独を抱える人々の姿を通して、人生の悲哀を静かに浮かび上がらせる。鴨居にとっての写実とは、目に見える現実の再現ではなく、「見えないもの」を描き出す行為であった。本展は、鴨居が選び続けたモチーフに焦点を当て、その芸術に迫るとともに、回顧展では初出となる挿絵原画約90点を紹介する。
会場:石川県立美術館
会期:2月11日〜3月15日
2025年は「ムーミン」小説の出版80周年にあたる。これを記念し、フィンランドのヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもと開催される展覧会。「ムーミン」の生みの親であるトーベ・ヤンソンは、絵画や風刺画、漫画、小説など多彩な分野で創作を行った。本展では、初期の油彩画や「ムーミン」シリーズの原画・スケッチなど約300点を通して、その創造の広がりと作品世界を紹介する。森アーツセンターギャラリーでの本展レポートはこちら。
会場:長野県立美術館
会期:2月7日〜4月12日
滋賀県立美術館は、湖北地域を舞台にした3年連続企画「ASK 湖北における現代美術展」を始動する。第1弾は高島市・大溝地域で、アーティストユニットであるキュンチョメを招聘。琵琶湖と人々の暮らしから着想した「100万年の子守唄」をテーマに、3軒の民家を会場として作品が展開される。ニュースはこちら。
会場:旧福井盛弘堂ほか、高島市勝野(通称:大溝地域)内、旧民家3会場
会期:2月21日〜4月19日
蜷川実花 with EiMが参加するフェスティバル「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-」が、京都・北野天満宮で開催される。蜷川実花と、宮田裕章をはじめとする各分野のスペシャリストによるクリエイティブチームEiMは、北野天満宮の梅苑「花の庭」にてインスターレーションを展開。自然とアートが融合した幻想的な空間を生み出し、来場者に鮮烈な体験を提供する。ニュースはこちら。
会場:北野天満宮
会期:2月1日〜5月24日
戦後、伝統と革新のあいだで揺れる日本画界のなか、京都では若い画家たちによる前衛的な動きが生まれた。本展では、1940年代以降に結成された創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会を軸に、日本画の枠そのものを問い直した画家たちの実践に焦点を当てる。京都画壇に根づいた批評精神と創造性を背景に展開した、戦後日本画の反骨的な潮流を「日本画アヴァンギャルド」としてとらえる。ニュースはこちら。
会場:京都市京セラ美術館
会期:2月7日〜5月6日
今回で9回目の開催を迎える、京都を舞台にしたアーティスト主導のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2026」。ディレクターは椿昇。次世代のアーティストが世に羽ばたくためのきっかけづくりとして、来場者と作家がダイレクトに交流するアートフェアだ。今回は「Singularity of Art」をテーマに掲げ、ペインティングからインスタレーション、映像、立体まで、多彩な表現が集う。ニュースはこちら。
会場:京都国立博物館
会期:2月21日〜2月23日
1980年代以降、現代アートの世界で唯一無二の地位を確立してきたアメリカ人アーティスト、ジェフ・クーンズ。動物型のバルーンを象った彫刻をはじめ、大衆文化や日常的なもの、ポップカルチャーなどのモチーフを取り入れた作品で知られる。本展では、クーンズのキャリアを象徴するシリーズから厳選した彫刻作品と絵画作品7点を紹介する。ニュースはこちら。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
会期:2月20日〜7月5日
高知出身の美術家、高﨑元尚と浜口富治の活動を辿り、1960年代の高知で起きた前衛美術運動の実像に迫る展覧会。戦後に創作活動を本格化させたふたりは、1950年代から並んで頭角をあらわし、62年には地元の作家たちと美術グループ「前衛土佐派」を結成、高知から新たなムーブメントを起こそうとした。本展では、同館が継続的に進めてきた作家調査の成果として、新たに確認された作品や資料を一挙に公開する。
会場:高知県立美術館
会期:2月28日〜3月31日